Media × Tech

「Media × Tech」ブログはスマートニュースのメディア担当チームが運営するブログです。テクノロジーを活用した次世代のメディアとはどういうものか? そうしたメディアをどうやって創り出していくのか、を考えていきます。

2020-01-01から1年間の記事一覧

独断と偏見:2020年、Media×Techブログ編集部員のおすすめコンテンツは?

2020年もいよいよ大詰め。Media×Techブログも1年間ご覧いただき、ありがとうございました。コンテンツジャンキーぞろいの編集部(と一部執筆陣)の面々が、独断と偏見おすすめコンテンツを選んでみました。年末年始にぜひご覧ください。 2020年 これだけは読…

「ABEMA」が切り開いた“テレビとは違う面白さ” 開局4年でサービス多様化

「ABEMAは『ユーザーが見たいコンテンツ』を深掘りして流しているだけ。他社ができないことをうちがやろう! という意気込みでやっているわけではないんですよ」 テレビとインターネットの融合を目指し、2016年にスタートした「ABEMA」(当時AbemaTV)がどの…

SmartNewsで「鬼滅」「安倍政権」「コロナ」はどう読まれた? 2020年トピック分析

2020年は新型コロナウイルス感染症が猛威を振るい続けたまま終わる1年になりそうです。ですが、コロナ以外にもたくさんの出来事がありました。「鬼滅の刃」の大ヒット、「安倍政権」の退陣、「コロナ」関連でもUber Eatsなどによるデリバリーの流行——などな…

Internet Media Days 2020:メディアの「エンゲージメント」とは何か? 

左からジャーナリストでメディアコラボの古田氏、日経アメリカ社の鈴木氏、NHKの髙田氏 健全なデジタルジャーナリズムの発展に向け、メディア企業や記者、ジャーナリズムに関心のある個人が知見を共有してより良いメディアを目指す活動を目的で、1999年に米…

読者をよく知るためのテクノロジーとは? サブスクの今とこれから PIANO Japan

「PIANO Japan」代表の江川亮一氏 メディア事業におけるサブスクリプション(以下、サブスク)の勝ち筋は、キラーコンテンツ、あるいはキラーサービスを生み出すことだろうか? もちろん、それらは成功の大きな鍵だが、近年ますます重要視されているのが、顧…

「リレーショナルなメディア」への回帰——どこに何を投稿するのが最適なのか?

ブログサービスから各種ソーシャルメディアまでと、いま表現者が選択できる「投稿先」は多種多様を極めている。さらにその先には多くの外部配信プラットホームも控えている。では、そのどれを選択するべきなのか。自分の読者・視聴者には、どのプラットホー…

オリコンNewS社に聞く「WebメディアがYouTubeチャンネルを持つ理由」

芸能・エンタメに強いニュースメディアとして、圧倒的なブランド力と認知度を誇るのが、オリコングループの「ORICON NEWS」(https://www.oricon.co.jp/)だ。前身のORICON STYLEからリニューアルし、現在はWebサイト運営とネットワーク広告枠運用およびタイ…

読者との関係深めるニュースレター 有料会員転換で確かな手応え 朝日新聞デジタル

じっくり読ませる記事がトップに選ばれる、朝日新聞デジタルのニュースレター(スクリーンショット) サブスクリプション(定期購読)を展開するニュースメディア各社が、有効なマーケティングファネルを模索する中、朝日新聞社はニュースレターに力を入れて…

「今集中しているので話しかけないで!」自分のステータスでコントロールできるビデオ会議サービス「Pragli」

新型コロナウイルスの影響は、プライベートや仕事の急激な変化を余儀なくした。テイクアウトやリモートワーク、ビデオ会議など、これまで以上にオンライン対応が進んでいる。 こうした世の動きに合わせて新たなオンラインサービスが次々に登場。さらに以前か…

書評:出版社のTwitter“中の人”は何を考えてつぶやいているのか 『本の雑誌』2020年9月号

私はTwitterが好きだ。あのなんともいえないゆるさと自由さ、時に荒っぽさがある中で、皆が本音やどうでもいいことを吐き続ける場所がなんとも心地よい。もちろん誹謗中傷はいただけないが、炎上だってTwitterの味の一つであると思う。そして何より、日々の…

アップル新OSから見える「広告とプライバシー」の近未来

2020年も秋に、アップルが同社製品向けのOSについて、新バージョンを公開する。ここ数年のアップルの新OSは、プライバシー関連の機能強化が目立っていた。そのことは、広告で運営されるWebメディアにとって少なからぬ影響をあたえる可能性がある。 正式公開…

早川書房に聞く、新型コロナ時代の出版社デジタル戦略

複数のSNSやWebサービスをいち早く活用し、多くの読者から支持を集めている出版社がある。早川書房だ。Twitter公式アカウントのフォロワー数は7万、Facebook公式アカウントは約6000、そして2016年にスタートした「Hayakawa Books & Magazines(β)」は約6万7…

集客「グッと増えた」 コロナ禍でオンラインイベント急拡大、準備や運営のコツは――オンラインイベント実践術

コロナ禍でリアルイベントの開催が難しくなる中、オンラインイベントへの注目が集まっている。Media×Techブログでは4月13日、「メディア運営者のためのオンラインイベント実践術」と題し、そのノウハウやメリット、課題について議論するZoomイベントを開催し…

オンラインイベントのお知らせ:8/6「メディア運営者のためのオンラインイベント実践術 Vol.2」開催

すっかり定着した感のあるオンラインイベント。ですが、オンラインイベントをただやるだけになっていませんか? そこで第2回となる「メディア運営者のためのオンラインイベント実践術」では、オンラインイベントをYouTube Liveで多元中継したり、Slackを使っ…

コロナ禍でも成果、フルリモート広告制作 利益生むオウンドメディアの鍵は?

リモートで取材に応じる「minneとものづくりと」編集長の中前結花氏 4月7日、新型コロナウイルス感染症対策として、東京など7都府県を対象に緊急事態宣言が発令された。これによりIT業界を中心に多くの企業がテレワークになった。 満員電車に乗らなくていい…

地域メディアがシリコンバレー駐在を置く理由 企業変革の“土壌”作り (4)静新SBSグループ【デジタル人材戦略】

シリコンバレーでの ブートキャンプ1期生ら=2018年8月 デジタルメディアが定着して久しいが、めまぐるしく技術が進歩する時代に組織をアップデートし続けるのは容易ではない。テクノロジー人材の獲得、定着に向けた文化醸成、成長への動機付け。難課題に対峙…

広告費急減も読者急増――メディアのポスト・コロナは「記者と読者が直接つながる」未来

全広告収入が3割から4割減。リーマンショック、9.11を上回るインパクトとなる。 Google で広告事業を率いて AdSense 事業に貢献、その後、AOL(現在のVerizon Media)のトップを務めた経歴を持つ、デジタル広告とメディアの領域のベテラン Tim Armstrong 氏…

ユーザー体験向上が鍵 DX進め“スポーツ新聞の再発明”へ (3)スポーツニッポン【デジタル人材戦略】

スポーツニッポン新聞社の江端浩人CDO。DX人材の育成へ、この春から情報経営イノベーション専門職大学でも教鞭を執る デジタルメディアが定着して久しいが、めまぐるしく技術が進歩する時代に組織をアップデートし続けるのは容易ではない。テクノロジー人材…

ALL REVIEWSプロデューサー・由井緑郎氏に聞く「メディアビジネスとしての書評サイト」

ALL REVIEWSプロデューサー 由井緑郎氏 読書好きから人気の「ALL REVIEWS」は、国内の著名書評家・著述家の書評が無料で読めるウェブメディアだ。フランス文学者として名高い鹿島茂氏が立ち上げ、鹿島氏に賛同した書評家・著述家がこれまでに発表した書評が…

オンラインイベントのお知らせ:4/13「メディア運営者のためのオンラインイベント実践術」開催

新型コロナウイルスによる感染症が広がる中、これまで計画していたオフラインイベントを中止せざるを得ない状況が続いています。そこで今回、メディア関係者向けにオンラインイベントを企画しました。テーマは「メディア運営者のためのオンラインイベント実…

急成長フェーズの採用変革 「誰もが創作」技術で支え (2)note【デジタル人材戦略】

HR Leaderの北上愛さん(左)と、CTOの今雄一さん デジタルメディアが定着して久しいが、めまぐるしく技術が進歩する時代に組織をアップデートし続けるのは容易ではない。テクノロジー人材の獲得、定着に向けた文化醸成、成長への動機付け。難課題に対峙する…

Google の報道支援チーム「Google News Lab」とは

Google には、ジャーナリストや報道機関と協力する「Google News Lab」というチームがあります。今回はMedia × Tech から依頼を受け、日本において「フェロー」という肩書きで活動している私(井上直樹)が、News Labの活動について紹介します。 筆者。News …

書評:ディストピアへの恐怖とデータとUXに対する基本リテラシー——藤井保文『アフターデジタル2(仮)』

旅関係のベンチャーにいた際、中国のとある省の観光PR代理店業務を請け負ったことがある。契約をとってきたメンバーは同国籍の女性で、ことあるごとに「さやかさん、日本は何でこんなにWi-Fiがないのか。サービスも全然、新しいものがなくてもったいない」と…

ワシントン・ポストの事例から見るサブスクリプション

近年、今後のメディアビジネスの戦略として、サブスクリプションが話題だ。しかしサブスクリプションとは、機能の導入だけでなく、組織戦略まで踏み込まなければ成功しないのではないか。 筆者は、デジタルマーケティングのサービスを展開するデジタル・アド…

地道な採用ブランディング 内製化進め、部門半数がエンジニアに (1)日経電子版【デジタル人材戦略】

人材採用サイト「HACK THE NIKKEI」を紹介する澤紀彦さん デジタルメディアが定着して久しいが、めまぐるしく技術が進歩する時代に組織をアップデートし続けるのは容易ではない。テクノロジー人材の獲得、定着に向けた文化醸成、成長への動機付け。難課題に…

これから、メディアは稼げるか?——佐々木紀彦氏が語る「5年前、そして5年後のメディア」

NewsPicks 佐々木紀彦氏(同社にて) NewsPicksの編集長を経て、現在、NewsPicks Studios CEO兼NewsPicksの新規事業を担当する佐々木紀彦氏が、『5年後、メディアは稼げるか?』上梓してから6年。 その後のメディア業界では、広告インプレッション頼りの…

2019年のおすすめ本は?:スマートニュース佐々木大輔編

令和元年となった2019年もたくさんの書籍が出版されました。当社メディア事業開発の部長である佐々木大輔が10冊のおすすめ本を紹介します。 1)流言のメディア史 / 佐藤卓己 / 岩波 フェイクニュースの起源にさかのぼって解き明かしていく内容。フェイクニュ…

書評:サブスクモデルにもヒント――アダム・オルター『僕らはそれに抵抗できない 「依存症ビジネス」のつくられかた』

冒頭から私的な話で恐縮だが、10年ほど勤めた出版社を辞め、MBAスクールに転職した際、驚いたことの一つが、「良いテキスト」と言われるものの定義が記者時代のそれと大きく異なることだった。 内容が読者に「正しく伝わること」が良いテキストの条件と習う…